about 上絵付けとは

釉薬をかけて焼成した陶磁器の表面に、絵柄を施すことを「上絵付け」といいます。

絵具について

上絵付けで使用する絵具は、金属酸化物と融剤(ガラス成分)との混合物です。
中でも、赤系の絵具(マロン、パープル、ピンク系)は金を含む特殊な製法でつくられます。
当方では、無鉛融剤の絵具を選び、使用しております。
そのため焼成温度は通常より高温の840度焼成となります。
パウダー状の絵具をオイルで溶いて使用します。

お皿に描くペット肖像画

お皿について

ペット肖像画はボーンチャイナのお皿を使用しています。
ボーンチャイナと磁器は、原料が異なり、また上絵付けを施した焼成後の仕上がりにも違いがあります。
磁器は、陶土から作られる陶器と異なり、陶石という石を砕いたものから作られます。
一方、ボーンチャイナは、牛の骨灰「ボーンアッシュ」を原料に加えることで生まれました。
ボーンチャイナは、磁器よりも透光性があり、温かみのあるホワイト色です。
上絵付けの絵の具が溶け込みやすく、鮮やかな発色とシャープな線をだすことができるといわれております。

上絵付けとは

ペット肖像画について

ボーンチャイナのお皿に、丁寧に詳細に描いていきます。
描いては焼成しを、概ね3~4回繰り返していきます。
焼成はONから窯が通常温度に下がるまで約18時間を要します。上絵付けの工程はこちらからご覧ください。
写真の模写というより、ペットちゃんの個性や飼い主様の思いも一緒に絵に込めて表現しております。